Chan-Zheng 2F |
HISTORY 2003年、中国が打ち上げに成功した、有人宇宙船。 人間が宇宙に出たことのある国は26カ国(意外と多い)あるが、自国のロケットで、ダイレクトに有人宇宙飛行を実施したのは米ソに続き3番目、ということになる。 これに弾みをつけた中国では、「近い将来には有人月探査も」と鼻息が荒い。 さて、中国と言えば、CDなんかの海賊版問題などの引き合いに出されることが多いみたいで、事実「チャイニーズコピー」というその手のモノを示す失礼な英語があるそうだが(笑)、本ロケットで打ち上げられた「有人宇宙船・神舟5号」(下段の写真)の方も、見てのとおり、ほとんど「ロシア製ソユーズのご親戚?」という姿である。 当然ソユーズのパクリじゃないのか、という鋭い指摘(?)も一部にあり、実際、ソユーズの技術が使われているらしいが、正当なライセンスを得ているとのことなので、厳密には「パクリ」ではないことになる。 打ち上げロケット「長征2型」は、ICBM(大陸間弾道ミサイル)「東風」を改良したもの。 これもかなりの部分でソ連製技術が使われていると思われるが、別に全部自前の技術でなければ宇宙飛行の成果として認めない、という理屈はない。 日本のロケットだって、つい、この間までアメリカ製のブラックボックスを積んで打ち上げていたし、米ソの初期のロケットだって、言ってしまえば全部V2号のパクリである。 やはりここは中国技術陣の輝かしい成果であるというのが妥当であろう。 それに比べて残念ながら我が国は、自前の宇宙船で有人宇宙飛行をするのは一体いつになるやら、という状態だし、「アジアで最初の有人宇宙飛行をするのは科学技術立国の日本」などと、根拠のない思い上がった期待をしていた己を恥じている今日この頃であった。 なお、このロケットが、往年の某有名特撮番組に登場する「ウル○ラホー○2号」に似ている気がするのは目の錯覚(笑) MODEL IMPRESSION (長征2F型) 手前味噌ながら、この「長征2F型」は、不肖私の設計によるデータです(恥) インターネットのどこを捜しても、この長征ロケットのペパクラが発見できなかったので、自分で作っちゃいました(笑) 3DモデリングソフトやCADソフトなんて持っていないので、紙に定規と鉛筆で作図したものをスキャニングし、ドローソフトで清書、という極めて原始的な手法で作ったデータです。 資料が少なく、全長や、胴体の太さなど、判明した一部の寸法と(それも、文献によって少しずつ違う。どれが正解なのだ!)わずかな写真から各部のバランスを「こんなもんかな」とかなりアバウトに、いわば「目見当」で割り出したものなので、公称1/96というものの、正直なところあまり自信ありません。 マーキングやディテールも、入手できた実機写真の角度が限定されていたので、一部推測です。(うう...、これでスケールモデルと言えるのだろうか...) ということで「長征2F型」に見えるかな、という程度のシロモノですが、試しに作ってみるか、とういう方がおられるかも知れないと思い、一応ダウンロードフリーのデータにしておきました。(笑) 但し、データの著作権そのものは放棄しておりません。商業利用(こんな稚拙なデータでそんなことする人がいるとも思えないが)や無断転載等は厳にお断りいたします。 あと、少々の不満は「フリー」ということでご勘弁願うとして、もし「とはいえ、これはあまりにひどい」というような間違いなどがあれば、ご教示いただければ幸いです。(ただ、せっかくご指摘をいただいても、それを反映させてデータを修正する技術や気力があるかどうかは...) なお、左の「神舟5号」ペパクラのインプレッションはこちらです。 |
Shenzou-5 |