Mercury-Redstone マーキュリー・レッドストーン 1961
マーキュリーレッドストーンのペパクラデータはこのサイト http://www.delta7studios.com/dl.htm

redstone HISTORY
 宇宙競争でソ連に負け続けの米国が、先行のヴォストーク1号に対し、遅ればせながら(3週間後)打ち上げた「米国最初(苦笑)の有人ロケット」

 機体は中距離弾道ミサイルの先っちょに、弾頭の代わりに1人乗りのカプセルを登載したというシロモノで、かなりやっつけ仕事の感があるのは否めない。

 おまけに「宇宙飛行」といっても、先のソ連のヴォストークがいきなり地球を周回する「軌道飛行」だったのに対し、こちらは飛行所要時間わずか15分余り、放物線を描く弾道飛行の頂点付近で、「宇宙空間にちょっとだけ顔を出してきました」という程度の「宇宙飛行」で、NASA当局自身も、かなり消化不良だったらしい。

 さらにこの時は、予定飛行時間が15分かそこらのため、まだ宇宙服には「人間の生理現象」への対処機能が設けられていなかったが、「米国最初」の宇宙飛行士となったアランシェパードは、打ち上げまでのあまりに長〜い機内待機時間(打ち上げが遅れに遅れた)のため、生理現象が忍耐の限度を超えてしまい、宇宙服内に「放出」せざるを得なかった、という気の毒な体験をするはめになっている。(仰向けになった姿勢で、顔まで密閉された宇宙服内へ...嫌だ...)

 この時に選抜された、NASAの宇宙飛行士第1期生達の物語は、「ライトスタッフ」という映画にもなった。


IMPRESSION
 小型で単純な外形なのでペパクラにしやすいのか、複数のサイトから提供されています。
 今回作ったモデルはDELTA7 STUDIOSというサイトで提供されているものです。

 同スケールで、他にPrecision Paper Modelsというサイトからも提供されており、どちらも完成度は同程度、そこそこ精密ですので、お好みで選択して問題ないと思います。
 どちらかというと、DELTA7 STUDIOSから提供されているものの方が、胴体が2分割なので「細長いものを細長く丸める」という作業がやや楽でしょう。

 また、こちらの方がマーキュリーカプセル部分のテクスチャー表現がリアルです。
 両サイトのモデルはスケールが同じなのに、印刷すると微妙に大きさが違いますが、どちらが正しいのか...?

 なお、どちらのモデルを作る場合でも、マーキュリーカプセル先端の脱出用ロケット塔のトラス構造部分を、デザインナイフで丹念にくり抜くと精密感が向上します。
 なお、DELTA7 STUDIOSのモデルは、スタンドのパーツが付いていませんので、もう片方のサイトからスタンドパーツを流用すると展示に便利です。(サイト管理人様、ごめん)

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