HISTORY ソ連が崩壊し、国名が「ロシア」になっても使われ続けている息の長いロケット。 これまでに1600回以上の打ち上げが行われており、衛星軌道上での各種ミッションへの打ち上げ実績では世界最高の打ち上げ回数を誇る。 おかげで、ペイロードが違うので単純に比較はできないながらも、打ち上げのコストパフォーマンスではスペースシャトルよりお得、という話もあるほど。 宇宙ステーション・ミールへの乗組員搬送等に活躍し、同機の無人輸送機版プログレスは全自動でステーションとのドッキングをこなし、(ちなみにこの無人宇宙貨物船プログレスの全自動ドッキングの成功率は、なんとほぼ100%で、失敗したのは人間が手動操作した時だというから大したものである)宇宙ステーション乗組員のため、食料や着替えを運び、トイレの汲み取りを行うなど長期宇宙滞在を支えた立て役者であった。(宇宙ステーションでは洗濯は出来ない上に、当然ながら、トイレも一種の汲み取り式、というか溜め込み式です) 現在のタイプは同じソユーズでも第3世代の機体である。とはいえ、第1段の打ち上げブースター部分は、基本的にスプートニク以来あんまり変わっていないというのがすごい。 ソユーズは、3人乗り、2人乗り、1人乗り、あと、なんだったら無人でもOKというスゴイ(笑)宇宙船だが、基本的にはどれも同じ機体で、当然サイズも変わらないため、3人乗りは相当窮屈だったらしい。 あまりに窮屈なので(?)、無謀にも宇宙服なしで敢行されたミッションもあった。 ...がしかし、というか、やはり、と言うか、あるミッションで、カプセルの気密が漏れ、宇宙船自体は自動操縦で無事帰還したのに、ハッチを開けてみたら丸腰の乗員全員が死亡していたという事故が起こった。 以来さすがに宇宙服なしで飛行することはなくなったらしい。当たり前だ! 蛇足ながら、90年代に、宇宙飛行史上初めて「本職」の宇宙飛行士以外に「乗客」を乗せて飛行したのもソユーズである。 3人乗りの機体で2名ミッションを実施した際、余った座席にお客を乗せた、という感じ。乗客はアメリカ人のお金持ち、デニス・ティトー氏60歳。料金は当時の邦貨換算で約24億円だったそうな。高いと思うか、安いと思うかは人それぞれ。 なお、この人は史上初の「自腹で宇宙へ行った人」でもある(笑) MODEL IMPRESSION (打ち上げロケット) 説明書も親切で判りやすいのですが、パーツの精度が一部(井桁状のブースターステーなど)不満です。 ディテールの精密度も、このコーナーでも紹介しているジェミニやアトラスと同じくらいなので、本来はそれほど問題にするほどではないのですが、実機がスプートニクやヴォストークと同型の機体なのでつい、サイト違いのあちらのモデルと比べてしまい、「ちょっとディテールが省略されすぎかな...」と思ってしまいます。(可哀想) 特に第3段(2段になるのかな?)取り付け部のトラス状構造部分が、単なる「絵」なので、せめてここだけでも実際にトラス構造に作り直してディテールアップすると、立体感が出て、仕上がりがぐっと良くなります。 スタンド用のパーツもついていますが、あえてスプートニクやヴォストークと同じスタンドにすると、並べたときに「同系列のロケット」という感じが出ます。(気分の問題ですが) 左下の写真の宇宙船本体(軌道モジュール)のインプレッションはこちら | |
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