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組み立てのコツなど
 ペーパークラフトの組み立て作業は、基本的に、高度な職人芸を必要としません。 誰でも楽しむことが出来ます。

 が、やはり、「こうした方がより便利」とか、「より上手に作れます」というようなコツのようなものは当然あるわけで、ペパクラがメインコンテンツのサイトには、たいていこの「作り方のコツ」が解説されています。
 私の記事なんかより、よほど親切なサイトもありますので、それらを参考にされてもよろしいかとは思いつつ、以下、私が感じたり、教えてもらったりした「コツ」を少々。

1 組み立てる前に

2 用具をそろえる

3 色落ち対策

4 印刷方向を変えてもう一枚

5 パーツの切り出しは、なるべく正確に

6 ノリしろをアレンジしよう

7 バルクヘッドを入れよう

8 接着剤は適材適所で

9 木口を塗装する

10 折り曲げ部分には事前にスジを入れる

11 曲げ癖をつけてから接着

12 細いパーツの折り曲げ

1 組み立てる前に

 これらのペーパークラフト(海外では「ペーパーモデル」、「カードモデル」というそうです)の型紙データは、ほとんどが海外のサイトのものなので、組み立て説明書はたいてい英語です。(もちろんそれ以外の言語もありますが)まあ、ほとんどの場合、説明図を見るだけでおおよその組み立て手順は理解できますから、基本的には英語が読めなくてもあまり問題はないでしょう。

   もっとも、説明書のなかには、「このパーツは、あそこに、こんな風に取り付けること」とか「このパーツを先にあそこに取り付けておくこと」などと、図ではなく「文」で、思わぬ「注釈」が書かれてている場合もある上、添付の説明図や写真が不鮮明な場合も少なくありませんので、英文の説明も読んでみるに越したことはないでしょう。…というより、一応、おおざっぱにでも読むように頑張った方がなにかといいと思います。
 たまに英語圏以外のサイトの英文が間違っていることがあったりして、それはそれで楽しめますし(笑)

   あと、出来るならば、これから作ろうとするモデルの実物の資料も収集すると、作る上での不明個所の解消が出来ます。色々な「うんちく」も得られますし、完成してから「ここが違った」と悔しい思いをしなくても済みます。
 これらのペパクラを作ろうとする人は、当然インターネット環境をお持ちだと思うので、ネットで検索すれば、ペパクラを作るときの参考になるような画像資料の収集にはさほど苦労しないと思われます。(このような資料の収集も、また「楽しみ」のひとつです)

   また、型紙の設計者によって、完成品の精密度、というか再現度のばらつきが当然あります。
 同一の縮尺でコレクションする場合、資料を参考にしながらディテールを自分で追加するなどして、作品全体の統一感をもたせたり、違うサイトの同じ機体の型紙から、できのいいパーツ同士を合体して作る(この場合、同一縮尺でも、印刷すると微妙に大きさが違うことが多いので注意)という楽しみ方もあります。


2 用具をそろえる

別に特殊な工具は必要ありません。
 お手元にある普通のカッターナイフ、定規、ピンセット、爪楊枝などで充分可能です。  …が、やはりこれがあったほうが便利、というものはあります。
 以下、必要度を5段階に★の数で表します。「必要度」と言ってもあくまでも私の個人的感触ですが、★が多いほど「これがあれば私は便利、というか必要度が高い、と感じたぞ」という程度の意味ですが。

デザインナイフ★★★★★
 30度刃のペンシル型のもの。普通のカッターナイフに比べ、曲線や、入り組んだ所を精密に裁断する作業がしやすい。
 刃はけちけちしないでこまめに交換すること。  普通のカッターナイフも、直線を切断するのには向いているので、やはりあった方がよい。

菜箸★★★★★
 竹製のもの。バーツに曲がり癖をつけたり、細長い筒の奥の接着作業時にパーツを押さえる、などの用途に使う。
 こういう用途にはある程度の長さが必要なのと、木製品に比べ竹製品は折れにくいので「竹の菜箸」が便利でした。
 片側を鉛筆削りでとがらせておくと、小さな円錐状のパーツを作るときに曲げ癖を付ける作業がやりやすい。

ピンセット★★★★★
 鶴首型で精度の高いものが1本あると、なにかと作業が楽。
 細かいパーツの圧着などにも活躍。

ピンセットペンチ★★★★
 ヤットコの先が細長くなったような工具。
 細い部分をキレイに折り曲げたりする作業に使う。
 また、指が届かない狭い部分や細い部分の接着時に、パーツ同士を圧着したりするときなどに使う。
 普通のピンセットよりも力を入れて押さえられる。

カッターマット★★★★★
 なんせ、作業の大半は、紙をカッターで切り抜く、というものなので、必需品。
 高級品である必要はないが、これがないと机が傷ついて、女房や母親にどやしつけられる羽目になる。
 古雑誌などを敷けば良い、と思うかも知れないが、下敷きが雑誌類では、作業中にその表面が細切れになってしまい、生じた紙の段差で作業が正確にできなくなる。
 たいして高いものではないので、是非お求めになってください。

はさみ★★★
 ペパクラ製作の、「切る」作業は、ほとんどカッター系で済んでしまいますが、中には型紙からおおざっぱにパーツを切り離した後に、細かいところをデザインナイフで、というように作業した方が楽な場合も少なくなく、そのようなときは「おおざっぱに切る作業」に、はさみを使うと作業が早い。
 ペパクラのパーツは、細かい部分が多いので、切り出し作業全てをはさみで、というのはあまりお勧めできない。あくまでバックアップ的に使ってます。

精密はさみ★★
 プラモ用の(プラモ用、ってのが多いが)「デカールはさみ」という小型の精度の高いはさみ。
 細かい部分をトリミングしたりする作業に適している。

コンパス★★★★
 ロケットなど、円筒状構造物のバルクヘッドを自作するときに必要になる。なるべく精度の高い物が望ましいが、私の使っているのは100円ショップで買った物.。今のところ特に問題ない。

テンプレート★★
 各種の径の丸い穴があいたものがあれば、コンパスでは描きにくい小さな円が楽に描ける。(前述のバルクヘッドを自作するときなど)

穴開けパンチ★★
 本来ベルトの穴開け等に使う各種の径を選択できるタイプが便利。
 切り出すのが困難な、ごく小さい円盤状のパーツを楽に抜くことが出来る。(たまにそういうパーツが必要になるときもあるので)

精密ニッパー★
 プラモ用の薄刃で精度の高い物
 ごくわずかにはみ出たパーツの誤差部分を、楽に切り落とせます。

爪楊枝★★★★★
 パーツに接着剤を塗る際のへら代わりに使う。
 小回りが利いて、細かい部分にも塗りやすい。
 すぐに、先端部に接着剤が固まって団子状になるので、けちけちしないで交換しよう。
 一つの作品を完成させるまでには、かなりの量の爪楊枝を消費する。

定規★★★★★
 透明アクリル製の、厚みがあって、表面に格子状の方眼が印刷してある物を使うと、直角の精度を必要とする作業がやりやすい。30センチ以上のものと15センチくらいのものの2種類があると便利。
 このほか、金属製の定規もあると、カッターで定規を傷つけてしまうこともないのでモアベターだが、アクリル定規だけでも特に不自由しない。


  
3 色落ち対策

 型紙はインクジェット式のプリンターを使って印刷される場合がほとんどだと思います。
 組み立て作業をしている最中に指先を見ると、結構インクが指に付着しているのが判ります。つまり色落ちしているわけです。
 特に、「白地に黒模様」のアポロ宇宙船ような機体の場合、指先に付着したインクで、白い部分を汚していまいがちなので、組み立て前に「フィクサチーフ」(パステル画などの表面に吹きつけて、塗料を定着させる一種のスプレー液)などを吹くと、かなり作業中のインク落ちを抑えることが出来ます。
 ホントはクリア塗料でコーティングしてしまいたいところですが、組み立て前にこれをすると、紙がクリア塗料で固まってしまい、作りにくくなります。
 汚れた指で作業をすると、せっかくのパーツを汚してしまうので、手もこまめに洗うのがよろしいかと。

 あと、この「色落ち」とは意味が違いますが、普通のインクジェットは、その色や成分にもよりますが、日光による「色あせ」の進行がかなり早いことに最近気付きました。(気付くのが遅いよ…)
 窓際に置いていた作品などは、ほんの1〜2週間でかなり色あせしてしまい、あわてて窓際から撤収しました。
 せっかくの完成品、なるべく直射日光を避けて保管した方が良いようです。
 なお、クリア塗料で表面をコートした作品も、色あせ速度はあまり変わりませんでした。
 どなたか、なにか妙案をご存じの方がおられましたら、ぜひ、ご教示いただければ幸いです。


 
4 印刷方向を変えてもう1枚

 ご存じのように、紙には曲げやすい向きと曲げにくい向きがあり(紙の「目」といいます)、パーツによっては、紙の目に逆らって曲げ加工をしなくてはならないような向きに設定されたものもあります。
 この場合、無理に曲げにくい方向に加工するよりも、もう一枚、印刷する紙の向きを変えてプリントアウトすると紙の目に沿って曲げやすい向きのパーツが手に入ります。(もちろん他のパーツは、一部印刷が途切れますが)
 ちょっと紙やインクが無駄になるような気がしますが、急がば回れで、このほうが作りやすく、仕上がりもキレイになります。(ただし、用紙全体に及ぶような大型のパーツが、紙の目に逆らっているような場合は、A3対応プリンターでもない限り、印刷方向を変えるのはちょっときびしいですが…)


5 パーツの切り出しは、なるべく正確に

 たとえば、パーツを切り出す場合、印刷された輪郭線の真上を切るか、輪郭線に沿って外側(または内側)を切るか、ということだけでも、紙の厚みの誤差などで微妙にフィット具合が変わってきます。
 切り出しの際は、「自分は輪郭線の上」とか「輪郭線の内側」とか、統一した切り出し方をするとよいでしょう。
 


6 ノリしろをアレンジしよう

 パーツにはノリしろが設けられていますが、おおむね図Aのようなものと図Bのようなものに大別されます。

図A図B

 むろんB型のほうが出来上がりはキレイですが、その分手間がかかります。
 オリジナルはA型でも、独自にB型のノリしろにアレンジして、完成度をより高める、また逆に、B型をA型にアレンジして工程数を減らす、という選択肢もあるので、ヒマとスキルと出来上がったときの効果を勘案してアレンジしてみてください。


7 バルクヘッド(隔壁)を入れよう

 ロケットのモデルの場合、胴体などは「円筒型」になる場合がほとんどです。
 そこで、機体の要所要所にバルクヘッドを入れて、断面がなるべく正しい円になるように組み立てると、完成したときの見栄えが違いますし、輪切り状のブロックを接続するときも、ゆがみが少なくて済み、仕上がりが美しくなります。
 また、全体の強度も格段に上がります。
 たとえオリジナルのパーツにバルクヘッド(隔壁)が無い場合でも、用紙の余白などを利用し、自作して取り付けたほうがなにかと良いようです。
 この場合、バルクヘッドは単なる円盤にするよりも、多少面倒ですが真ん中をくり抜いてドーナツ状にしたほうが、バルクヘッドの反対側からも手や工具を内部に届かせることが出来るので、なにかと便利です。
 また、バルクヘッドは強度を出すため、用紙を2枚重ねに接着して作りますが、この際、用紙の「目」同士が直角に交差するように接着すると、乾燥後の変形がしにくくなります。
 バルクヘッドを自作する場合は、固定箇所に対して余裕がありすぎると(ゆるい)とモデルの外形を正確に維持できませんし、きつすぎると、表面にバルクヘッドの線が出てしまいますので、ゆるすぎずきつすぎず、というのが肝要です。
 なお、バルクヘッドはのりしろがなくても、縁の部分に接着剤をつけるだけで充分接着できます。


8 接着剤は適材適所で

 これは自分の使いやすい接着剤でかまいませんが、ほとんどの接着作業は、いわゆる「木工ボンド」1本で用が足ります。
 木工ボンドを塗布すると、用紙が水分で柔らかくなりますが、乾燥すると硬化し、けっこう丈夫になるので、パーツの補強にもなります。
 同じ木工ボンドでも、製品によって乾燥時間に差があり、作業部位や、使う人の好みで色々試して、自分で使いやすいタイプのものを選んでください。
 また、大きな面積の部分や、長い接着部分は、「クリアボンド」などの化学接着剤系を使うと、紙が水分でたわんだりしにくいので、接着部位によってチョイスしてください。
 また、長〜い接着部分には両面接着テープを使うのもひとつの手です。


9 木口(こぐち)を塗装する

 これは必ず実行しなければならないというものではありませんが、要するに紙の切り口部分をパーツと同じ色で塗装することです。
 パーツの色が白や淡い色の場合は、切りっぱなしでもあまり目立ちませんが、濃い色(白に対してコントラストのある色)のパーツの場合、組み立てたときに切り口(木口)の白い紙の色が妙に目立ってしまうことがあります。
 そこで、この切り口を、パーツと同色で塗装してカバーすると、完成時の見栄えが良くなります。
 塗料は、プラモデル用のビン入り水性塗料が、色数が豊富で、微妙な中間色にも対応しています。
 値段も安価、水で薄めることが出来て、筆などの用具も水洗いで済むのでメンテナンスが容易という便利な物です。
 模型専門店以外にも、その辺のショッピングセンターのプラモを売っているコーナーに、大抵は置いています。
 筆も、特に高級なものは要りません。プラモ用の何本かセットになったもので充分です。
 あと、色鉛筆などでも充分、とどこかのサイトで読みました。あまり特殊な色でなければ、確かに手軽で便利だと思います。


10 折り曲げ部分には事前にスジを入れる

 これは、紙工作の基本中の基本。
 ナイフ類で、誤って切断してしまわないように軽くスジを入れる。またはコンパスの針の様な鋭利な先端部を持つ器具でスジを入れます。
 折り曲げる場合は、スジのある方が外側になるように(図C)折り曲げると仕上がりがキレイ。ある程度強度が必要な部分はスジのある方を内側にしますが、この場合も一度(図C)のように折り曲げてから、反対に折ると折り線がキレイになります。>
 また、スジを入れる際は、パーツを切り出す前に入れた方が作業がやりやすいようです。
図C

 あと、余談ながら、よく「インクの切れたボールペンでスジを入れると良い」とか聞くんですけど、「インクの切れたボールペン」って意外と入手が難しいような…(笑)

11 曲げ癖をつけてから接着

 筒状のパーツを作る場合など、カーブしたパーツが必要な場合は、机の角などでしごいて、曲げ癖をつけてから組み立てます。
 これを怠ると、紙自体が持つ反発力で、接着作業がやりにくくなったりします。


12 細いパーツの折り曲げ

 図Dのような細い部分を折り曲げるには、事前に折れ目の部分にナイフでスジを入れておくことのほかに、ヤットコのような工具で挟んで曲げると、仕上がりがキレイになります。
 また、図Eのような、細いL字アングルのようなパーツは、図Fのように、完全にパーツを切り出す前に、一度あらかじめ折り曲げておくとキレイに仕上げられます。
図D図E
図F



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