ペパクラの新ネタが遅れているので、その代わり、というわけではありませんが、簡単にできて、結構遊べる工作のご紹介。 浴槽で遊べるペットボトル自動浮沈潜水艦 名付けて「ふろしお」級(笑) 1時間くらいで、簡単に出来上がります。 以前、どこかの科学実験を紹介するサイトで見かけたものを元ネタに、私なりのアイデアを盛り込みつつ作ってみました。 |
左図が自動浮沈装置の概念図です。 炭酸ガスタイプの固形入浴剤(「バブ」など)から発生するガスを使って、メインタンクをブローして浮上。 浮上すると、今度はメインタンクの上部に設けられたベントが開いて潜行し、入浴剤が完全に溶けてしまうまで、このサイクルで潜行と浮上を繰り返します。 潜行・浮上の原理は本物の潜水艦と同じ、ってのが泣かせます(?) |
|
こちらが材料。 (今回は使わなかったものも写っていますが) 船体にはペットボトル、艦首部分はいわゆる「ガチャポン」のカプセルを使っています。 メインタンクはフィルムケース。 ベントバルブのパッキンには、家具の振動防止用ラバースポンジ(っていうのかな?正式名称わからなかった) ベントバルブのフロートには発泡スチロールの小片。 シャフトにするための直径2mmくらいのネジ(針金等でも可) プラ板少々。(今回は、食玩の空きケース) とまあ、ほとんどが廃物利用。 もちろん、必ずしも、これと同じ材料である必要はありません。 要するに、概念図のような効果が得られるような構造であればいいのです。 |
まずは、メインタンクから。 フィルムケースの底部に直径4mmくらいの穴をあけます。 これがベントホールになります。 |
|
こんな感じ。 穴の内側の(タンク内部)に「バリ」ができるので、削り落とします。 これを怠ると、ベントからガスが漏れるので、「艦長!浮上できません!」(笑) |
|
ベントバルブはこのように作ります。 途中経過写真は、はしょってしまいましたが、構造はおわかりになりますね? 白い部分がプラ板。 グレーの部分がラバースポンジのパッキンです。 作ってみて、このパッキンの直径は意外とデリケート(?)と判明。 小さすぎると、わずかの姿勢変化でガスが漏れ、「艦長!浮上できません!」 大きすぎると、浮上後もパッキンが水の表面張力でフィルムケースの底部に張り付いてしまい、今度は「艦長!潜行できません!」 ちなみに、この作例の大きさは少し「大きすぎ」でした。 (このへんは作りながら試行錯誤してください。なに?面倒?いや、それも工作の楽しみのうち、ということで…) |
|
タンク底部に内側からバルブをセット。 | |
で、頂部に発泡スチロール片のフロートを取り付けます。 バルブのストロークが5mm〜8mmくらいになるように取り付けると調子いいようです。 フロートが緩いようなら、エポキシ系接着剤を使って固定してください。 (エポキシ接着剤は発泡スチロールを犯しません) |
|
フィルムケースのキャップに、このように排水用の穴をあけます。 本物の潜水艦では「フラッドホール」と呼ばれます。 |
|
こんな感じ。 | |
ペットボトルの底部を切り離し、フィルムケースが通るサイズの穴、ボトル内の空気抜き用の穴をあけます。 ついでに、プラ板片でテールフィンも。(ビニールテープで安直に貼り付けています) フィルムケースを通す大型の穴は、「ミニ4駆」世代にはおなじみ(?)の「肉抜き」法で作業すると楽。 (「肉抜き法」をご存知ない方は、こちらを参照してください) |
|
フィルムケースのメインタンクを取り付けたところ。(差し込んだだけです。少しきつめの穴にしておけば接着の必要はありません) メインタンクなのに「セイル」に見えるのは気にしないように(笑) 船体前下部にあるボルトとナットは、バラスト兼トリムバランサー。 このボルトにつけたナットの数で、艦の前傾・後傾姿勢や浮力の微調整をしています。 メインタンクは、出来るだけ重心位置に取り付けましょう。 |
|
フィルムケースのなかに炭酸ガス入浴剤の小片を入れ… | |
フィルムケースのキャップを閉めます。 | |
そして、ガチャポンカプセルのフタ(これが500ccペットボトルと概ねサイズが合います)を閉めます。 | |
500ccボトルなので「SS−500」(笑) 「ふろしお」級 完成!! |
|
急速潜行!! 走らないので(笑) 家庭の浴槽で遊ぶのに最適。 (というか、入浴剤が切れると、潜行しっぱなしになるので、池などで遊ぶと回収不能になります)(笑) なお、食玩の「マイクロ水中モーター」を付けて走行できるか実験してみましたが、船体に水が満たされた状態ではかなりの重さになるためか、あまり狙ったようには走ってくれませんでした。 もっとも、速力が速すぎると、前方からの水圧がベントバルブのフロートにかかり、バルブが傾いてガスが漏れる可能性があります。 |
「ミニ4駆」式「肉抜き法」 | |
ピンバイスなどで、このように穴を開けます。 最終的に必要な大きさの「内側に内接」するように穴を開けます。 でないと出来上がりの穴が大きくなりすぎます(わかりますよね) |
|
次に、ニッパーなどで、穴と穴の間をカットします(赤ラインの部分)。 | |
すると、このようにくり抜くことが出来ますね。 | |
あとは、でこぼこの部分を、デザインナイフやヤスリで整形して出来上がり。 |